女性のライフステージに応じて病気の治療、予防を行い、患者様に寄り添った健康管理を行います。
当クリニックには助産師が2名体制で勤務しております。 妊娠中から産後の相談を行っております。
あらゆるお悩みをサポート
あらゆるお悩みが解消できるようにお手伝いします。お気軽にお問い合わせください。 完全予約制になっておりますが、緊急の場合はご相談ください。
産婦人科担当医表
2024年6月3日〜
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 9:00~12:30
(受付 12:15まで) 一般診察・子宮がん 検診・妊婦健診 |
廣田 (10:00〜) |
休診 | 峯 | 佐伯 | 峯 | 休診 | |
午後 14:00~17:00
(受付16:45まで) 一般診察・子宮がん 検診・妊婦健診 |
廣田 | 休診 | 休診 | 佐伯 | 峯 | 休診 |
医師紹介
当院には助産師が3名おりますので、質問や不安な事がありましたら気軽にお声をかけて下さい。
廣田 憲二
貴女の生き方に添った治療、予防を選択する。 女性の一生で発症してくる病気、問題点をその人の人生観に添った治療法やライフスタイルの改善で解決します。 それぞれのライフステージに応じて健やかに、健康寿命を延ばす医療を追求します。
佐伯 典厚
数多くの人の子宮や卵巣の手術(主に内視鏡手術)を行ってまいりました。その経験をもとに、患者さまに最も適した治療法をゆっくり丁寧に説明したいと思います。
峯 眞紀子
思春期から更年期まで一生を通じてつきあえる産婦人科医を目指しています。これから母になる方には、母として細かいアドバイスをできたらと思います。
月経について
月経痛(生理痛)
月経痛は子宮の収縮による痛みですが、日常生活に支障をきたすことも多いです。 痛みのなかには子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が隠れています。 これらは早期の治療により不妊症、手術などを避けることが出来ます。
子宮内膜症
お腹の中で生理が起こるために生理のたびに、段々腹痛が強くなります。10人に1人が罹患しているといわれています。 症状は月経痛のほかに性交痛、月経時の軟便、排便痛などがあります。卵巣に生理の血液が溜まるとチョコレート嚢腫になります。 チョコレート嚢腫は大きくなると癌化することもあります。薬により治療出来ます。 子宮内膜症は低用量ピル、ディナゲスト、GnRH などの薬により治療出来ます。
子宮筋腫
子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、月経痛、過多月経、不妊症の原因になります。大きさや、出来ている場所により治療法が異なります。
子宮腺筋症
子宮筋肉層内に生理が起こりコブのような塊を作り月経痛、過多月経を引き起こします。
月経不順
12歳ころから月経が始まります。最初は不順ですが、18歳ころになると排卵も起こり月経周期は28~30日周期になります。 月経不順は排卵が起こらないことが多いですが、この原因は様々です。月経不順は不妊症などの原因になり日常生活にも支障を来すことがあります。
月経前症候群(PMS)
月経の3~10 日前にイライラ、怒りっぽい、憂鬱な症状が出てきます。症状により日常生活が妨げられます。 ライフスタイルの改善、薬により軽快します。
月経移動、避妊、緊急避妊
ピル、リング、緊急避妊についてリスク、ベネフィットをご理解の上有効に利用して下さい。旅行や行事の時に月経移動をします。薬の使い方、月経のコントロールの仕方を説明します。
ピルについて
ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種の女性ホルモンの合剤で、排卵を止め、子宮内膜の増殖を抑制します。また子宮内膜からのプロスタグランディン(子宮を収縮させます)の産生を抑制、これらの働きにより月経痛が緩和され同時に月経血が減少します。 その他の効果として、女性ホルモンの状態が安定し月経不順を改善します。
月経前症候群(PMS:月経の3~10日ぐらい前に始まり、イライラ、情緒不安定、乳房緊満感、下腹部の重い感じなど様々な症状があります)をやわらげます。
にきび(尋常性ざ瘡)、肌荒れなどの皮膚症状を改善します。
子宮内膜症による疼痛には下腹痛、腰痛、性交時痛、排便痛などがありますが、子宮内膜症の進行を抑えることによりこれらの症状を緩和します。また子宮内膜症が原因の卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)を縮小させます。
さらに二次的な効果として卵巣がん、子宮体がん、大腸がんの発生リスクを低下させます。
副作用としては浮腫による体重増加、嘔気などが飲み始めに一時的に起こることがあります。静脈血栓塞栓症の発症が最も心配されますがその発症率は非常に低いものです。ただし肥満、喫煙者の方は要注意です。
その他、内服開始に際しては南港クリニック産婦人科で詳しく説明いたします。
帯下(おりもの)異常・性病について
更年期について
がん検診
子宮がん市民検診(大阪市 子宮頸がん検診)
対象者は20歳以上の女性で、2年に一度、400円で受けることが出来ます。子宮がんはパピローマウイルスが原因でなる癌です。 性交渉のある方は検査を受けることをお勧めします。頸がんは早期に発見できれば治る癌です。異常と認められた時は、コルポスコピー検査による精密検査を行います。
子宮体癌検査
子宮がんのうち最近増加している癌です。独身、肥満、未分娩などは危険因子になります。不正出血などのある方は受診して下さい。
卵巣癌
卵巣のできものは自覚症状がないので診察をしないと分かりにくい腫瘍です。多くは良性ですが、身内に婦人科癌、乳癌、大腸がんなどになった方がおられる方または未分娩の方はリスクが高くなります。
乳癌
身内に乳癌になった方、授乳経験のない方、喫煙、アルコール、運動不足、肥満などは危険因子になります。 マンモグラフィ、超音波検査により診断しています。
大阪市 乳がん検診(超音波検査)
実施対象者:満30~39歳の女性市民の方(他で受診機会のある方、自覚症状のある方、経過観察・治療中の方は除きます)受診する機会は1年に1回です。
受診者負担金:1,000円
大阪市 乳がん検診(マンモグラフィ検査)
実施対象者:満40歳以上の女性市民の方(他で受診機会のある方、自覚症状のある方、経過観察・治療中の方は除きます)
受診する機会は2年に1回です。(なお、前年度受診されていない方は受診していただく事が出来ます)検診内容は、問診、視触診、マンモグラフィ撮影です。マンモグラフィ撮影は、乳房を圧迫して、均等な厚みにして撮影するエックス線検査です。
受診者負担金:1,500円
詳細のお問い合わせは、06-6685-8804(医事課受付)まで。
◎自覚症状のある方は、お問い合わせの際にお申し出ください。
閉経後の骨粗しょう症
閉経後のホルモン低下
骨粗しょう症は特に女性に多い病気で、患者様の80%が女性と言われています。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは骨の新陳代謝に際して骨吸収を緩やかにして骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあります。
そのため、閉経期を迎えて女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下すると、急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べて早く骨密度が低くなります。
1年間に大腿骨の骨折が20万人におこります。また80歳代の40%に椎骨骨折がおこっています。
一度骨が折れてしまうと折れた骨がなかなか元に戻らず、日常生活に支障をきたしたり寝たきりの原因になったりします。
骨粗しょう症の治療
背中や腰が痛かったり、背中が丸くなったり身長が縮んだようであれば、早めに診察を受け、自分の骨の状態を知りましょう。以下に述べる項目が有効です。
- カルシウム、タンパク質の多い食品を摂取する。
- 家事、30分くらいの散歩、買い物などを毎日できる限り行う。
- 日光浴をする。
- 薬物療法
薬物治療とエストロゲン
骨はしっかりとした組織ですが、常に新陳代謝をしており、骨の形成と破壊をバランスよく行っています。そしてエストロゲンというホルモンは、以下のような働きがあり、骨の形成を促し、骨の破壊を抑える作用をもっています。
エストロゲンは以下のようなアンチエイジング作用を持っています。
- 骨、皮膚のコラーゲンを増加させる。
- コレステロール等を低下させて動脈硬化を予防する。
- 記憶力を増し集中力を改善します。
ただし、多量のエストロゲンを5年以上使用すると肥満、アルコール摂取、タバコと同じように乳がんのリスクを高めるため、低用量で使用する量が望ましい為、産婦人科医師による管理をおすすめします。
不妊症
男性では精液検査を行っています。
妊娠 妊娠された方へ
妊娠初期
月経が遅れ、妊娠したかなと思われた方は市販の妊娠反応検査薬で妊娠かどうかをチェックして下さい。
妊娠反応が陽性であれば、生理予定日から1~2週後に受診して下さい。超音波で正常妊娠であれば子宮内に胎嚢が見えます。
生理予定日から3週後には胎児の心臓の動きが見えます。
さらに2週間ほどすると胎児の頭や体が見えてきます。赤ちゃんの大きさを測り予定日を決定します。この頃に分娩する病院を決めます。
当院ではセミオープンシステム※による分娩をおすすめしています。
予定日が決まりましたらお住いの区の保健福祉センターで母子健康手帳を貰います。その後にお母さんの健康、赤ちゃんの発育が順調かを定期的に健診します。
妊婦健診(費用は一部大阪市の補助金で行われます)
初期検査 | 1)血液検査 血液型、不規則抗体、貧血の有無、梅毒、風疹、肝炎ウイルス、HIV検査、腎機能、肝機能、血糖 2)子宮癌検査 |
定期妊婦健診でいつも行う検査 | 来院されましたら採尿をすませ、血圧、体重を測ってお待ちください。
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妊娠中期で行う検査 |
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セミオープンシステムとは
メリットとしては
- 自宅から近いクリニックで受けやすくなる。
- 妊娠中の少しの質問や心配事もゆっくり相談できます。
- 外来での待ち時間が短い。
- 出産時は大規模病院にて行うため、緊急時に産婦人科だけではなく、小児科、麻酔科、内科医等の専門医に対応してもらえる安心感があります。
デメリットとしては
出産時にかかわる医師が妊娠期間中の担当医師でないために緊張してしまう。(大きな病院では外来担当医師が分娩に立ち会う確率は少ないです)
連携病院
- 大阪急性期総合医療センター(住吉区)
- 大阪母子医療センター(和泉市)
- 愛染橋病院(浪速区)
- 大阪病院(旧厚生年金病院)(福島区)
- 清恵会病院(堺市)
- 日生病院(西区)
- 奥野病院(阿倍野区)
- 里帰りする病院